章 562

「私はすでに通報を入れました。連絡はすぐに来るでしょう。その時に我々は行動に移します。まず最初の一歩は二狗子を移送させることです。彼を逮捕させるだけでいいのです」葉長風は林三に冷静に指示を出していた。二狗子がここに長く拘束されれば、彼がここにいることに不満を持ち始め、それが厄介なことになるからだ。

彼を単に逮捕させ、証人にさせれば、将来相手側も何か動きを取りづらくなるだろう。

「分かりました。すぐに手配します。あなたの連絡を待っています」林三と葉長風は短く言葉を交わし、葉長風は護衛に守られながらその場を去った。

葉長風が去ってからほどなく、張冕のもとに情報が入った。

「くそっ、こんなに早く動...