章 557

林三と隣の小瑶は二人とも一瞬ぎくりとした。林浩は少し考え込んでから言った。「やはり、道は一歩一歩進むべきだと思います」

蒋公子は林浩の断りに対して、特に大きな反応を示さなかった。これは当然のことだったからだ。もし林浩があっさりと蒋公子の誘いを受け入れていたなら、それこそ交友に値する人物ではなかっただろう。

「おやおや、蒋公子がいらしていたとは。お迎えもせず、私の不手際です。どうぞこちらへ」

林浩と蒋公子が話している最中、突然向こうから白髪の老人が現れ、張冕や葉長風たちを引き連れてこちらへ歩いてきた。

林浩は彼らの歩く順序から、その白髪の老人がリーダー格だと見て取った。しかも林浩はテレビ...