章 551

二人が服を着て出かけようとした時、七爺はあぐらをかいてソファでテレビを見ていた。その様子はとても悠々自適としているように見えた。

「お父さん」上官婉児は甘えるように前に出て、七爺の腕にすがりつき、親しげに呼びかけた。

「ん!」七爺は娘を上から下まで一瞥し、ついでに隣の林浩をちらりと見た。この小僧、今はきちんと服を着ていると、少しは人間らしく見えるな。

「ねえ、婉児、階下でお父さんにタバコを買ってきてくれないか」七爺はにこにこと上官婉児に言った。

しかし林浩はすぐに察した。これは七爺が上官婉児をその場から離そうとしているのだ。おそらく自分だけに言いたいことがあるのだろう。

「お父さん、...