章 45

家に帰ると、林浩がドアを開けた瞬間、辛悦が急いで叫んだ。

「あぁもう、どいて!トイレ行かなきゃ!」

そう叫びながらハイヒールを脱ぎ捨て、スリッパに履き替えるなり寝室へと駆け込んでいった。

後ろから蘇玉竹が言った。

「もう、この年になって何てみっともないの」

そう言いながら身をかがめて娘のハイヒールを丁寧に揃える。

林浩は後ろに立ったまま、蘇玉竹が身をかがめた姿を見つめていた。ぴったりとしたジーンズに包まれたヒップがより一層魅力的に強調されている。思わず手を伸ばし、一日中見るだけで触れなかった欲求不満を少しだけ紛らわすように、その丸みを一つかみした。

蘇玉竹は身を起こすと寝室の方向を見やり...