章 41

「胸を揉まれた跡を触りながら、蘇玉竹は微かに口元を上げて何かを呟いた。そして、ベッドから降り、部屋の明かりをつけると、昨日着ていたルームウェアを手に取りさっと身にまとった。

床に散らばった散々な様子を見て、林浩の服や靴がまだあることに気づく。彼は文字通り素っ裸で飛び出して行ったのだ。自分のハイヒールと破れた黒のストッキングが絡み合っている様子に、普段は波風立たない蘇玉竹の表情にも、一筋の恥じらいが滲んだ。

部屋を片付けた蘇玉竹は、二人の衣類を抱えてリビングへ向かった。林浩はタンクトップとショートパンツ姿で、キッチンで忙しそうに立ち働いていた。蘇玉竹が出てくるのを見ると、口元を大きく開いて彼...