章 385

「もともと阳兄貴が言ってたのは林嫣然だけを捕まえる話だったんだ。上の龍頭親分の意向で、捕まえて特殊な写真を何枚か撮って、それで林徳民を脅すつもりだったらしい」

林浩は後ろを走るタクシーに座っていた。そのタクシー運転手もなかなかの腕前で、前を行くワゴン車から目を離さず、まるで飛ぶように追いかけていた。

林浩は絶えず趙航と連絡を取り、自分の位置を報告し続けていた。

電話の向こうで趙航は怒り心頭だった。「くそったれ共め、命懸けで逃げる気かよ!」実は趙航たち十数人はすでに学校の近くに駆けつけていたのだが、林浩についていくうちに三環の果てまで来てしまっていたのだ。

「趙兄貴、お疲れ様です。あれ、...