章 361

「今日中にまだ対策を見つけられないなら、夜になったら李海涛と銭軍はさらに大きな攻撃を仕掛けてくるだろう。楊徳勝と高虎たちがやっと確保したわずかなテリトリーも、二人に全て奪われてしまうかもしれない」

「わかってるさ、だが今の俺たちに何ができるというんだ?」楊徳勝の心中には実際不満があった。これは全て上の「頭」のせいだ。彼が金銭鰲なるものを飼いたいなどと言い出さなければ、自分も人を沿渡河に派遣して林浩に面倒をかける必要もなかった。林浩に関わらなければ、林浩も高虎と対立することもなく、当然今のような状況にもならなかったはずだ。

楊徳勝がいらだっていた時、手の中の携帯が突然鳴り始めた。楊徳勝が電話...