章 318

于苗は林浩の膝の上に座り、顔から首筋まで真っ赤に染めていた。恥ずかしい写真を見て、于苗は向かい側の杨德胜に怒りを覚えた。この男こそ自分を台無しにした張本人だったのだ。

林浩は封筒の中身を一通り確認し、写真やディスクも全て揃っていることを確かめてから、頷いて言った。「杨書記、ありがとう。これで苗苗を抱きしめて家に帰れる。心が安らぐよ」

林浩は封筒を脇に置き、赵航の方に向き直った。「赵兄貴、もし僕が高虎の責任を追及しなければ、彼は処罰されないんですよね?」林浩はそう言いながら、赵航に向かってウインクした。

赵航も頭の回る男で、すぐに林浩の意図を理解した。

「ああ、君が当事者だ。君が追及しな...