章 317

杨德胜は林浩の言葉を聞いて、胸の内で火が燃えるような思いだった。林浩が言ったことはすべて事実であり、しかも赵航がすぐ隣に座っているのに、林浩の言葉に何の特別な反応も示していない。それは明らかに林浩の発言を黙認しているということだ。赵国強の後ろ盾はさておき、赵航だけでも杨德胜には手の施しようがなかった。

「林浩兄弟は若くて血気盛んだ。苗苗嬢を好きになったのは、人情というものだろう!それならば、林浩兄弟の顔を立てて、苗苗を林浩兄弟に任せようではないか?」

杨德胜は何度も天秤にかけた末、于苗を手放すことにした。看板娘を失えば商売は落ち込むだろうが、高虎に何かあれば、その損失はあまりにも大きい。

...