章 313

「ねえ、やってみる?」苗苗の意図は明らかで、声には甘えた色気が混じっていた。

林浩はもちろん断るはずもなく、苗苗を抱き寄せながらドアを開けてトイレへと向かった。

本来なら林浩はこういった場所の女の子とそこまでのことをするつもりはなかった。少し手を出して楽しむ程度でよかったのだが、先ほど苗苗が部屋に入ってきた時、この魅力的な女の子が高校時代の同級生・于苗にそっくりだと気づいていた。

最初は確信が持てなかったが、于苗が自分の膝の上に座った時、耳の下にあるほくろを見て確信に変わった。

林浩は高校一年生の頃のことをまだ覚えていた。当時の家庭環境は決して良くなく、学校では成績が良い以外に誇れるも...