章 290

「イケメン!」秦雪は車を路肩に停め、窓から顔を出して林浩に妖艶な笑みを投げかけた。

林浩も手を伸ばし、秦雪のあごに軽く触れた。「美女!」

秦雪に促されるまでもなく、林浩は自ら車のドアを開け、中に滑り込んだ。エンジンがまだかかったままの状態で、林浩は秦雪の首に腕を回し、その唇を秦雪の真っ赤な唇に重ねた。

道中ずっと林浩の温かい唇を思い描いていた秦雪は、林浩の口が近づいてくるやいなや、自分の唇に潤いが溢れるのを感じた。キラキラと光るそれは、ひときわ魅惑的に見えた。

二人は乾いた薪と炎のように、固く抱き合い、激しくキスを交わした。互いの舌が絡み合い、どこか慣れた様子も見せる。

秦雪は小さな...