章 24

「ねえ、社長へのお土産、あなたが持って行ってくれる?」李晴が顔を近づけて林浩に小声で言った。

「え?自分で行かないの?」林浩は尋ねた。

「あの人を見ると何だか緊張しちゃうの、お願い、持って行って!」李晴は甘えた声で頼んだ。

「わかったよ、じゃあ持って行くよ」林浩はそう言うと、品物を手に取り立ち上がった。

ノックをして、林浩がドアを開けると、蘇玉竹が床から天井までの窓の前に立ち、カップを手にしていた。振り返って林浩を一瞥し「来たのね」と言った。

林浩は「これ、李晴が新婚旅行のお土産です」と告げた。

「テーブルに置いておいて、彼女にお礼を言っておいて」そう言うと、再び窓の外に目を向けた。

蘇玉竹は...