章 204

「さっき叔母さんを送った時に、向こうに桃の木があって、実がもう熟していたのを見たんだ。いくつか摘んでくるよ!」

「私も手伝うわ!」張瑤は少し服を整え、髪をゴムで一つに結ぶと、二人は前後して村の南、川沿いの桃林へと向かった。

桃林で半日ほど過ごした結果、鮮やかな赤色の大きな桃を一杯に詰めた籠を手に入れた。およそ三十五、四十キロほどの量だろうか。

「どうしてこんなにたくさん摘んだの?私たちじゃ食べきれないわよ!」

林浩は木の枝から飛び降り、張瑤に近づきながら答えた。「人にあげるつもりさ。村で何かやろうと思ったら、人脈作りは欠かせないからね」

「人にあげるにしても、こんなに要らないでしょ」張...