章 184

「その日、僕は木の上で寝てしまって、目が覚めたら君と雪芙姉さんがいなくなってたんだ。それで自分で手探りで歩いてたら、帰ってこれたんだよ」とトゥルが答えた。

雪芙は驚きの声を上げた。「すごい運だったのね、正しい道を見つけられるなんて。私たち二人とは大違いだわ」

楚歓は前に歩み出て、雪芙に笑いかけた。「まあいいじゃない、とにかく全員戻ってきたんだから、先に休みましょう」

楚歓の言葉を聞いて、雪芙はトゥルを連れて身を翻すと走り去った。

「楚隊長、オレのこと恋しかった?」林浩はニヤニヤ笑いながら言った。

楚歓は辺りを見回し、誰も注目していないのを確認すると、色気たっぷりに林浩を一瞥して、小声...