章 175

「林浩、見て!前に光がある、出口だよ!」雪芙は林浩の背中にしがみついたまま、少し体力を回復して元気を取り戻し、前方を指さして大声で叫んだ。

「大声を出すな」林浩は彼女に小さな声で話すよう合図した。背後の暗闇からの音がますます密集してくるのを感じ、思わず足を速めた。

幸いなことに、その正体不明の何かは最終的に彼らを襲うことはなく、二人はヒヤヒヤしながらも無事に光の方へたどり着いた。

だが、刺激的なのはこれからだった。この光源は出口などではなく、高さ3メートル以上もある大きな神殿だった。神殿内部は白昼のように明るく、無数の宝石が互いに輝きを放ち合って光を放っていたのだ。

二人は神殿の中央に...