章 114

「何も用事はないわ、ただ会いに来ただけよ」蘇玉竹が辺りを見回すと、その瞳に色気が漂った。

蘇玉竹が子供を流産してから、二人はほとんど関係を持っていなかった。今突然訪ねてきたのは、もう我慢できなくなったからだろう。

「屋上に案内しようか、上のテラスは悪くないよ」林浩は階段を指さした。

蘇玉竹は髪の毛を一筋揺らし、小さく頷いた。

二人は屋上へ上がり、東屋に入ると、そこにはすでにブランコと小さなソファが設置されていた。

座ってから、林浩が彼女の手に触れようとすると、蘇玉竹は慌てて手を引っ込め、小声で言った。「もう、下に人がいるじゃない」

「大丈夫だよ、叔母さん。誰も上がってこないから」林浩は近づき、...