章 11

二人はレストランに到着した。幸い、二人の忙しい人はまだ来ていなかった。来ていたら説明も面倒だったろう。予約した個室に入り、それぞれ席に着いた。

「ほら見ろ、あの二人がこんなに早く来るわけないって言ったろ?なのにお前は俺に運転を急がせてばかりだったじゃないか」林浩は李晴に言った。

「そうよそうよ、私たち、やましいことをしてるから焦っちゃったのよ」李晴は大らかに冗談めかして言った。

「しっ、姉さん、もう少し声を小さくして」林浩はわざと小声で李晴に向かって口に指を当てた。

李晴も責めるふりをして言った。「今さら怖くなったの?全部あなたのせいでしょ」

「さっきゴムつけなかったし、中に出してい...