章 1010

「海上レストランの右後方です。ここは比較的目立たない場所なので、ここから監視しています」黄色い髪の男は服に付けた小型トランシーバーに向かって言った。

「そこを動くな、今すぐ行く。それと、ロケットランチャーの準備はできているか?」イヤホンからボスの問いかける声が聞こえてきた。

「準備万端です、ボス。あなたたちはただ来るだけでいいんです」黄髪は小さな通信機に向かって言った。その口調には誇らしさが滲んでいた。

もちろん、ロケットランチャーを手に入れられるというのは、普通の人間ができることではない。他のことは言うまでもなく、銃一丁を手に入れるだけでも相当な労力が必要なのだ。

およそ15分ほど経...