章 955

「玉蘭の件だってそうじゃないか!玉蘭は安家寨に親戚もいないし、家族なんて尚更いない。二虎が彼女の唯一の家族なんだ。二人が望むなら、誰も咎めちゃいない!」

「大彪おじさん、こうしよう!忠じいの意見なんて気にしない。俺を殺そうなんて度胸のある奴はいないし、兄貴もそんなことさせるわけがない。一つだけ聞きたい、茹雲はどう思ってる?」王俊博は真剣な表情で尋ねた。

安大彪は王俊博をじっと見つめながら、心の中で思った。みんなこいつを男として見てなかったが、見誤っていたな。どんな惚れ薬を使ったのか知らないが、五十代の茹雲をすっかり骨抜きにして、彼でなきゃダメだと言わせるとは。

先ほど安忠の家に行った時、...