章 781

病院での手当てを終えた安二虎は、にこにこと出てきた。まだ少し痛みはあったが、自分の女の前で弱みを見せたくなかった。こんな小さな傷など大したことない。ただ、女を抱くのはダメだ。傷口が裂けてしまう。それは確かに悔しかった。ふぅ…まさか安二虎が一世の英雄として生きてきたのに、龍仙児というこの小さなチンピラ娘にやられるとは。

龍仙児はずっとついてきていた。楊曼麗に睨まれ続け、殺してやりたいという態度を見せられていても、彼女は本当に心配だった。ボールペンに毒があることを知っていたから、安二虎に何かあったらどうしようと思った。彼女は自分がこの意地悪な男を本当に好きになってしまったことに気づいた。同時に少...