章 7

「どうしたの?」香媚が笑いながら尋ねたが、その美しい瞳には審査するような疑いの眼差しが宿っていた。彼女は七婆の指示で様子を見に来たのだった。

「兄嫁がまだ探してるんだ!香媚姉さん、もう少し待っててくれない?兄嫁、見つかった?」安二虎は部屋に向かって声をかけた。

「見つかったわ、見つかった。はぁ...実はベッドの上に置いてあったのよ。さっきまで箱の中をずっと探してたのに」そう言いながら、扉が開き、玉蘭が木の箱を手に持って出てきた。まず香媚に優しく微笑みかけ、それから箱を安二虎に渡した。

「中には二冊の医学書があるわ。安家に代々伝わってきたものよ。普段は安大龍が時々読んでいたけど、二虎、この...