章 608

「了塵は最後の抵抗を試みた。

「ダメよ、もうここでしたいんだ、我慢できない!」安二虎はそう言うと、彼女を抱き上げて粗末な木のベッドに投げ込んだ。了塵師太は口では「ここではなく、山の下で」と言っていたが、すぐに彼女は自分の全身が彼に満たされていくのを感じた。ジンジンとした感覚が心の奥まで突き抜け、あまりの心地よさに彼をきつく抱きしめた。

安二虎がこんな時に戦場を変えるわけがない。彼は彼女の豊かで肥沃な大地があまりにも気に入っていた。安二虎の目には、了塵師太は弟子の静心よりもずっと色気があり、女らしかった。それは生まれながらのものだった。出家する前の彼女はきっと絶世の美女だったに違いない。さら...