章 587

「二虎、私はあの人が男として機能できなくなったことが惜しいんじゃない。あの人が私の上で動き回るのなんて、昔から好きじゃなかったから。でも、あの人がこれからずっと落ち込んでいくのを見るのが辛いの。まだ若いのに、廃人になってしまうなんて。あの、アレはもう二度と生えてくる可能性はないの?本当のことを教えて」

「無理だ。万に一つの可能性もない。あいつは三歳の子供じゃなく、三十過ぎの男だ。あんなものは二度と生えてこない。それに、睾丸も一つ切除したんだ。仮に少し生えてきたとしても、使い物にはならないよ」安二虎は言い切った。

「つまり、一生男としての役目を果たせないってこと?」香草はため息をついた。

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