章 391

だから今日は彼女を抱きたい衝動に駆られたが、彼女が俊博の女だと思うと、やはり我慢した。

彼女と一緒にいる時、彼は一線を越えないようにしていた。中に出さない、種を蒔かない、ただ彼女を満足させ、十分に女として感じさせるだけでいい。彼は中で放出した後、すぐに彼女が身ごもることを恐れていた。そうなったら俊博にどう顔向けできるだろう?彼はやはり彼女に俊博の子を宿してほしかった。二人には素晴らしい未来があってほしい。そして自分の未来は玉蘭と共にあることを、彼は知っていた。

なぜなら玉蘭といる時はいつも、彼女を求める気持ちだけでなく、もっと大切なのは心の安らぎを得られること。その幸福感と安定感は、他のどんな...