章 323

彼は、この安医者の医術が優れていると聞いていたが、自分の花のように美しい娘が女性役人であることを考えると、その大切な体を一介の村医者に触らせるなど許せるものではなかった。考えるだけで不愉快になり、安医者は娘の診察に値しないと感じていた。

「お父さん、これは私の持病よ。玉蘭姉さんでも治せなかったわ。治せるなら、とっくに治してくれてたはず」兮兮が言った。「安先生は私の病気を理解してくれるの。中に入ってもらって診てもらえないかしら」安思晴が言った。

趙兮はすでにドアを開け、心配そうな安二虎に手招きしていた。安二虎はすぐに中へ入ろうとした。彼は思晴のことが心配でたまらなかったのだ。安民が止めようと...