章 26

「振り返りながら安二虎は楊美玲に言った。

今夜のことは気にしなくていい。明日彼らが出勤したらすぐに手続きに来て、終わったら帰ればいいだけだ」

「夜は私たち三人でホテルを取って泊まりましょうよ。二虎、あそこに秀水ホテルがあるから、今夜はそこに泊まりましょう!」

楊美玲は笑いながら言った。

そして、安二虎のたくましく盛り上がったところを見て、心の中でまた欲情し始めた。

秀陽県に泊まるという話に、安二虎と香媚は二人とも固まってしまった。二人ともそんな方向には考えが及んでいなかったのだ。

しかも、二人ともホテルに泊まったことがなく、彼らのような山間部の一般庶民には手が届かないものだった。

安二虎...