章 2227

「彼女たちは兵士とはいえ、医療従事者だから本当の軍人じゃない。狼の遠吠えを聞いて、洞窟から勝手に出る勇気なんてないわ」と安二虎は思った。だから彼女たちは大人しく言うことを聞いていた。

安二虎が洞窟を出ると、口笛を一吹き。すぐに再び狼の遠吠えが響き、彼はその音を頼りに進んでいった。間違いなく、暗闇の中、一本の木の下に人影が隠れていた。

「大将、ここです」と相手が先に声をかけた。

安二虎はすでに彼を見つけていた。近づくと、案の定木彪だった。

「お前、なんで勝手に持ち場を離れた?万一ここで何かあったらどうする?拠点はどうなる?」と安二虎は彼の肩を一発殴りながら尋ねた。

「拠点は大丈夫です。あの...