章 2220

「ジオドト将軍が注意を促した。

「問題ないよ。そもそも我々は人を殺してないし、殺すつもりもない。ただ戦いを通じて和平を促しているだけさ。アルトのヤツはしつこく俺の言葉を引き出そうとして、前から知り合いだとか言ってくるが、相手にする気にもならん。そういえば、彼とホフマン将軍はどういう関係なんだ?」安二虎が尋ねた。

「彼はホフマン将軍の姪の夫だ。我がフィリピン国では、少しでもコネがなければ役職に就くことなど不可能だ。軍隊も含めて腐敗しきっている。だから誰もが自分の後ろ盾を探すのさ。二虎、安心しろ。この件で彼が無茶をすることはない。ホフマン将軍に波及するからな。さっきホフマン将軍は私に妥協してきた...