章 2206

彼は再び一般兵士の姿で軍営に現れた。彼は衛生隊がどこにあるか知っていたので、そのまま衛生隊へと向かった。アルヤたちを見つけられれば、たとえ一人でも会えれば、彼女たちの助けを借りてここに潜伏することができるだろう。

安二虎は最も危険な場所こそ最も安全な場所だと考えていた。どうせ彼は子供の頃から度胸だけは人一倍だったのだ。

しかし、安二虎が意外に思ったのは、衛生隊全体を探しても、アルヤたち姉妹の姿が見当たらないことだった。いったいどうしたのだろう?安二虎は女性の看護師に尋ねようと思ったが、この顔がちょっと油断すれば誰かに認識されてしまうと思い直し、やはり軽々しく人を驚かせるのはやめておいた。

...