章 2167

こうして、安二虎と木彪は基地の外周にある密林へと向かった。

道中、安二虎はまず木彪に過去に戦闘指揮の経験があるかを尋ねた。木彪は小規模な衝突なら指揮したことがあるが、百人規模の武装衝突は経験がなく、特殊部隊との戦闘経験も皆無だと答えた。彼は政府軍と戦うなら綿密な計画が必要だと感じていた。政府軍は彼らのような草莽の実力をよく理解しているからだ。

「さもなければ、政府軍に散り散りにされる可能性もある。だが、政府軍が俺たちを完全に潰すのも難しいだろう。ここは俺たちの縄張りだ。この密林の地形はあまりにも複雑すぎる。たとえ今捕まえた偵察兵たちが状況を把握したと思っていても、それは大きな間違いだ。基地...