章 2155

もう一人も恐怖で震えていた。彼らは安二虎がいかに恐ろしい相手かを知っていた。特殊部隊でさえ彼に太刀打ちできず、法廷から直接逃がしてしまい、それ以来消息を絶っていた。最近になってようやく情報が入り、彼がジャングルでメルセフとアバネフを従えて、この一帯の真の支配者となっていることが分かったのだ。

彼らは情報を得てから山に入り、状況を確認していたところだった。今日はタシティの上層部に彼らが得た全ての情報を報告するため二人を派遣したのだが、途中で安二虎に捕まってしまったのだ。

「お前さんが安二虎に金玉を切り取られて酒のつまみにされたくないなら、話すんだな!お前らは偵察兵なのか?一つでも嘘を言ったら...