章 1982

「二虎、事態はお前が考えているほど単純じゃないんだ。あの小僧はお前と手を組んでフィリピンの皇帝に、大統領になろうとまで考えているんだぞ!前代未聞の大事業を成し遂げようとしている。あいつの野心、相当なものだろう?現実的だと思うか?」

「ふふ...姉さん、あなたの息子、ただものじゃありませんね!確かに理想を持ち、夢を見る勇気がある。正直、俺にはそんな度胸もないし、興味もない。俺はただ早くここを離れて、国に帰りたいだけだ。家には可愛がらなきゃならない大勢の女房たちがいるんだ!しかも、ほとんどが俺の子を宿していて、もう五、六人は生まれてる。これから数ヶ月の間に、次々と息子や娘が生まれるはずだ。彼女た...