章 1901

「ありがとう、モタイ兄弟。これで川を渡れるのね?」サニーは笑顔で尋ねた。

「ああ、だが武器は一切持ち込むなよ。こっち側に来たら全部没収することになる」モタイは言った。

サニーはモタイの言葉を安二虎に伝えた。安二虎は特に気にする様子もなく、そもそも彼らは武器らしいものを持ってきていなかった。二人は身軽になり、持ってきた食料さえも川岸に残して、手を取り合って川へと降りていった。

川は幅広くはなかったが、中央部分はかなり深かった。安二虎はサニーに泳げるかと尋ねると、サニーは「できるわ」と答え、率先して前に出た。数回かき分けるだけであっという間に対岸に着いた彼女の泳ぎは明らかに達者で、さすが現地...