章 1885

安二虎は一目見て、距離を測り、おそらく二、三十里ほど離れていると見積もった。モンフェイに尋ねると、到達するには四、五時間歩かなければならないという。しかし、着いても山には入れない。アバピネフの警備は非常に厳重で、彼らの根拠地の周囲には地雷や様々な罠が敷き詰められており、モルセフ側の防衛システムよりもさらに完璧だった。

これを見て安二虎は、これらの反政府武装組織が昔の華夏の山賊と本質的に変わらないことを思い知った。

それぞれが守りやすく攻めにくい山の頂を占拠し、山を支配して、みな山の王様だ。だが彼らが山の王であろうとも、安二虎はそれらを踏みつぶすことができる。実際、今日モルセフが気絶した時、安...