章 1880

だから、アロメの玉手が思わず彼の雄々しさに触れた時、安二虎が相応しい反応を示さないのは紳士としての風格に欠けることだった。男は受け身すぎてはならない、こういう時こそ、男から攻めるべきなのだ。

そこで彼は一気にアロメを引き寄せた。彼女はそこでようやく驚愕し、自分が思わずした行動が、この新しい婿殿に行動を起こさせることになったと気づいた。しかも、皆の目の前でだ。だから彼女は慌てて安二虎を押しのけようとした。

彼女は先ほどの衝動を後悔し始めていた。まさか自分が新しい婿殿の大事なところを握るなんて思ってもみなかった。これが夫のモルセフに知れたら、殺されてしまうのではないか?そう考えるほど恐ろしくな...