章 1803

彼は男勝りのオリーに告げた。この数日は外で任務を遂行しており、戻ってこないだろうと。安二虎には絶対に家から出ず、大人しく家にいるよう言い渡した。もし軍に捕まれば、確実に死ぬことになる。彼にも救う手立てはないのだと。

男勝りのオリーはもちろんその重大さを理解していた。安二虎をこの家から一歩も出さないようにする、彼が戻ってから考えればいいと約束した。

そうして、ジオドは護衛を率いて家を後にした。これで皆ほっと一息ついた。安二虎は誇らしげな顔で、スビーを抱き寄せてソファに腰掛け、腰に手を回したり、キスをしたりと、すっかり上機嫌だった。ヴィニアは胸が苦しくなった。先ほどまで安二虎という暴君のような...