章 1754

「それから彼女に伝えてくれ、黄翔が俺を裏切って、俺が軍に捕まってここに連れてこられた経緯もすべて話した。彼女に警告しておいてくれ、黄翔という男をあまり信用しない方がいいとな」

イワンカはアン・アーフーの話を聞いて、非常に驚いた。プロのジャーナリストとして、しかも複雑な社会状況を取材することの多いベテラン記者として、彼女はすぐにアン・アーフーが並外れた男だと分析した。そうでなければ、原始部族に乗り込んで酋長を殺し、そのまま自分が酋長になるなどということはできないはずだ。未開の土着の女たちを征服できるほど、どれほど凄腕の男なのだろう?

また、彼女には理解できなかった。タシュクルガンの領事館のト...