章 1753

「部長、全く笑えないことだと思います。二虎兄さんは私たちの同胞で、あなたは黄領事なのに!」

「そうだ!だからどうした?彼が死罪を犯したのは彼自身の責任だ。フィリピンで人を殺したんだぞ。人を殺せば命で償い、借金は返すのが当然だ。私が救わないからといって責められる筋合いはない。それに、彼にはお前がいるじゃないか?お前が救えばいいだろう」黄翔は冷笑を浮かべ、挑発するような態度を見せた。林麗は彼のその態度が嫌で、一瞥をくれただけで自分から離れ、相手にしなくなった。

面会室には安二虎とイワンカだけが残された。安二虎はイワンカが二人きりで話したいと思っていることに驚きつつも、この女性の賢明さに内心感心...