章 1664

数百メートルほど奥に進むと、気温が下がり、せせらぎの音が聞こえてきた。安二虎が横を一瞥すると、洞窟内に地下水脈が流れており、その水音が響いていたのだった。蒋英はたちまち全身に寒気を感じ、安二虎もそれに気づいた。

「嫁さん、寒いか?」

「うん!二虎、あなたは寒くないの?ここは気温がかなり下がってるわ。私たちをどこへ連れて行くつもりなのかしら」

「たぶんそう遠くないだろう。この洞窟はこの女たちの住処なんじゃないか。ここは母系社会のようだな」

「まさか!今の時代に母系社会なんてあるわけないでしょ。それに、ここはタシュクルガンからそう遠くない、たぶん二、三十キロくらいよ。現代社会からこんなに近...