章 79

盛雨涵の顔は元々赤らんでいたが、恥ずかしさのあまり、さらに紅潮していった。

しばらくして、傷の手当ては終わった。

盛雨涵はもう方青の顔を見ることもできず、今はまるで悪いことをした子供のようだった。

方青は彼女のそんな様子を見て、思わず愛おしく感じた。「大丈夫だよ、ほら元気だろ?ただの傷だけだ。数日で治るさ。さっき、書類の処理をするって言ってたよね?」

「あ、そうだった!」

盛雨涵はこんな恥ずかしい思いをしたことがなかった。さっきまで二人は情熱に身を焦がすところだった。

それなのに

盛雨涵は元々照れ屋で、おまけに方青はすでに怪我をしていた。彼女はそのことをすっかり忘れて、あんなにも欲望をむき出し...