章 72

「その方青というのは、一体何者なんだ?」

青龍会には多くの堂主がおり、それぞれの分堂を管理している。その配下の兄弟たちも少なくない。

姜龍は黒龍の右腕として仕えていた。

今回、冷月の手に痛い目を見たのだから、この屈辱を飲み込むわけにはいかない。

知らない者から見れば、青龍会が盤龍会を恐れているように思われてしまう。

姜龍は首を横に振った。彼としては、あの方青という男をやはり恐れていた。たった一度の遭遇で、すでに恐怖を植え付けられていた。

だが、この件をこのままにしておくわけにもいかない。

「堂主、私も人に調査させました。この方青は盤龍会の者ではなく、ただあの冷月と知り合いというだけです」

「調...