章 61

空気は冷たいのに、なぜか体が異常に熱く感じるのはなぜだろう?

冷月は気づかないうちに上着を脱ぎ捨て、黒いブラに包まれた豊かな胸元にも、すでに細かな汗が浮かんでいた。

何もかもが息苦しいほど蒸し暑く感じる。

シャツを脱ごうとした時、冷たい指先が自分の肌に触れ、一瞬だけ頭が冴えた。

だがその時には、方青はすでに上着を脱ぎ捨てていた。

上半身裸の彼を見て、冷月は驚きの声を上げた。「何をするつもり?」

方青はその言葉を聞いて、「何もするつもりなんてないよ。ただ体が熱くて不快だったから...」

まるで体の欲望が突然自然と湧き上がってきたかのようだった。

冷月が服を脱ぐ姿を見ていると、あの冷たかった顔は今...