章 173

「なんか、この風景は、どう見ても奇妙だな」

ただ、方青が普通に話しているのを見て、自分も腕や脚が足りない以外は、特に何の反応も示していなかった。

「これは本当に不思議だ」

亜東が思わず感嘆の声を上げると、方青はその言葉を聞いて口を開いた。「前回の陣法は、陣眼がある巨大な生き物の体内にあった。だから、幻影であっても、それを倒さない限り陣法を破ることはできなかったんだ」

方青はそう言いながら、心の中で少し違和感を覚えた。

もしそうなら、これらの陣法は本質的には同じで、変わらないということになる。

変わるのは人の心理だけ。

つまり、陣法は目くらましを使っているが、実際の効果は心理戦なのだ。

そう考え...