章 649

「三爷」が言うと、後ろの手下がすぐに黒いスーツ一式を持ってきて大牛に着替えさせた。それから大牛の髪を少し整えると、今の大牛はなかなか格好良く見えるようになった。

「なんで場所を移動するんですか?ここは十分良いところじゃないですか?」大牛は自分がいた場所を見回した。中の設えは非常に良く、外に出られないこと以外は何でも揃っていた。

「張冤が我々の居場所を突き止めたからだ。奴らはすぐにここを見つけるかもしれん。それに、おそらく明日には検察官の前で張冕の罪を暴くことになる」三爷は自分がまるで子供を騙しているような気分だった。

「分かりました」今や大牛は張冕を完全に悪人だと認識していた。自分が彼を...