章 513

「うん、もう出発したよ。午後2時の飞行機だから、4時過ぎには省都に着くはずだよ!」と徐さんは電話越しに笑顔で答えた。

しかし頭の中では、思わず鄭秋菊のしなやかな体つきや、ショートパンツと服に包まれた白い肌のことを考えていた。

「いい、いい、いい!空港まで迎えに行くから、そのまま直接私の家に来て!」鄭秋菊は興奮して手足をばたつかせながら言った。

腕の中の秦虹を見つめながら、徐さんは複雑な思いに駆られた。この秦虹は本当に気が利く。省都へ徐さんと一緒に行くことになったが、彼女はあらかじめホテルに泊まると言っていた。

秦虹は徐さんが省都で誰かに接待されることを知っていたので、邪魔になるようなことはしな...