章 252

劉徳民は懋南県の巡察使であり、外来者として趙友徳らほどの勢力は持っていないが、県内では誰も劉欣冉に手を出す者はいなかった。

しかし、劉欣冉が沿渡河のような辺鄙な場所に行けば、山高く皇帝遠しで、劉徳民が保護しようとしても、手が届かないだろう。

おまけに、今は沿渡河の馮勝たちの勢力が揺れ動いている状況だ。

「私たち農業を学ぶ者が、農民を助けるのは当然でしょう?今、茅坪村の人たちが目覚め始めたんだから、支援するのは当たり前よ!」劉欣冉は両親の前で甘えたり駄々をこねたりして、ついに劉徳民たちから自分の計画への同意を取り付けた。

「あなた、本当に私の家まで来たの?」老徐が昨日言ったのは冗談のつもりだ...