章 1152

妖姬は振り向いて受け取り、妖艶に微笑んで言った。「まだ私に気持ちがあるのね」

「たわけ言うな。俺が手をつけた女を他の男に見られたくないだけだ。自分のためだよ」老徐は少し笑いながら言った。

妖姬も笑った。彼女は老徐がそういう意味ではないことをもちろん知っていた。しかし、このシーツを身に纏っていると、先ほどの絡み合いを思い出さずにはいられず、頬が少し赤くなった。そして殺し屋の男と一緒に老徐の部屋を出た。

二人が老徐の部屋を出ると、隣で盗み聞きしていた穆嫻はようやく安堵のため息をついた。彼女もすでに銃を取り出し、殺し屋の男がわずかでも動きを見せたら、老徐を本当に襲おうとしたら、壁を貫通できる銃...