章 1089

そういうわけで、陳志敏は銭大舌頭にこの電話をかけたのだった。

銭大舌頭はこの話を聞いて、一瞬言葉を失った。なぜなら、彼はさっき老徐に強い口調で言い放ったばかりだった。彼の考えでは、老徐はただの容疑者に過ぎず、それ以上どうなるというのだろう?

しかし、隊長からこう言われて、すぐに気づいた。これは上からの意向で、彼に謝罪して事態を収めろということだ。自分の立場については恐らく内部処理されるだろう。最悪の場合、警備員の制服を脱がされることになる。さらに悪ければ、刑事責任まで問われかねない。そうなったら大変なことになる。

そう考えると、銭大舌頭の額には既に汗が浮かんでいた。

彼がなかなか返事を...