章 985

その時、李有金は自分のゆっくりとした動きに反応があったことに突然気づいた。向かいに座っている周浩の母親が彼に応じて、軽く李有金の足に触れたのだ。

この誤解によって李有金の胆力はさらに大きくなった。彼は姿勢を直すふりをして、椅子ごと前に移動させた。そうすることでテーブルに体が隠れ、より前傾姿勢になったのだ。

李有金は両足を伸ばし、周浩の母親の美しい脚の一本を捕らえると、彼女の脚を自分の膝の間に挟み込んだ。

周浩の母親の顔には衝撃が走り、向かいに座る李有金を見ることさえできなかった。ましてや自分の息子が隣に座っているというのに、母親である自分が見知らぬ男に脚を捕らえられているなんて。周浩の母...