章 885

「じゃあ、始めようか」

李有金はそう言いながら、梁文清の箸をまっすぐに直し、自分の肩に当てながら、彼女の足を薄手の靴下越しにキスし続けていた。

李有金が言葉を終えると、腰を少し前に出し、ゆっくりとした動きを始めた。

梁文清は歯を食いしばり、夫を辱めるような声を出すまいと、最後の尊厳を守ろうとしていた。しかし李有金が数回動いただけで、梁文清はもう自制できなくなり、小さな吐息と喘ぎ声を漏らし始めた。快楽と苦痛が入り混じったその一つ一つの声は、電話の向こうの夫・劉威にはっきりと聞こえていた。

今夜は一晩中素晴らしいものだった。もちろん、それは李有金にとってのことだ。

梁文清と彼女の夫・劉威にとっては...